時間という施工は下地と造作からはじまる

塗装の前に行われる大工の仕事というと、
傷んだ部分の補修や下地づくりを想像されることが多いと思います。

もちろんそれも大切な役割です。

ですが、SABYVAGEの施工においては、
それだけでは成り立ちません。


SABYVAGEは、単に塗料で表情をつくるものではなく、
素材の見え方や質感そのものを整える施工です。

そのためには、塗装に入る前の段階で、

・面の出し方
・角の取り方
・木部の残し方や削り方
・既存部分とのつながり
・陰影の出方

といった「形の設計」が必要になります。


こうした造形や造作は、
専門的な知識と経験がなければ成立しません。

表面だけ整えてしまうと、
時間が経ったときに不自然さが残ってしまいます。

逆に、素材の状態を見極めながら手を加えることで、
変化していく過程そのものが自然な表情になります。


SABYVAGEが目指しているのは、
作り込んだ仕上がりの場面ばかりではなく、
時間の中に最初からあったかのような佇まいもあります。

そのためには、塗装だけで完結させるのではなく、
造形や質感の段階から整えていく必要があります。

木部に限らず、時には今までの発想からは思いつかない
方法や材料を使って行う場合もあります。

そうした発想力と実行力と技術力と知識力を併せ持った
職人が必要となります。


ホンダ塗装の現場で大工職人が関わるのは、
施工の幅を広げるためではありません。

時間の経過を前提にした仕上がりを成立させるために、
欠かすことのできない工程だからです。

ホンダ塗装が大切にしているのは、完成した瞬間の美しさだけではありません。
時間の経過とともに素材や環境がどう変化していくかを見据え、
塗装・大工・植木、それぞれの職人が連携しながら住まい全体を整えています。

私たちは「新しくする」のではなく、
時間の中で自然に美しくなっていく状態をつくることを目指しています。

それが、SABYVAGEという考え方です。

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