
練馬から “手仕事の質感” を発信してきました
11月15日・16日に東京ビッグサイトで開催された「デザインフェスタ vol.62」に、
サービィーくん(ホンダ塗装)として出展いたしました。
今回は、当社独自のエイジング塗装技法
SABYVAGE(サビベージ) を実演形式で披露し、
多くの方に足を止めていただきました。
ここに、出展の様子と感じたことを
職人の視点から記録として残します。
■ 手仕事でしか作れない“経年美化”の質感
今回の展示では、
段ボール・プラスチックなど日常にある素材を使い、
金属の経年変化(当社では“経年美化”と呼んでいます)を手作業で再現するプロセスを公開しました。
刷毛やスポンジで色を重ね、深み・錆色・立体感を生み出していく工程は
“見ているだけで面白い”と多くの方が話してくださいました。
「これ、本当に段ボールなんですか?」
「どう見ても鉄板なのに触ると違う…」
「こういう塗装、初めて見ました」
といった声もいただき、
一つひとつの反応が職人として励みになりました。

■ 区民ニュースを見て来てくださった方も
今回、事前に「練馬区民ニュース」にてSABYVAGEをご紹介いただいたこともあり、
「ネットで見て、実物を見たくて来ました」
という来場者の方がいらっしゃいました。
地元の練馬から、こうした形でつながりが生まれるのは本当に嬉しいことです。
地域で長く塗装業を続けてきた自分たちにとって、
「練馬発の手仕事」 として届けられたのは特別な経験でした。
■ 実演を続けながら感じたこと
今回のデザフェスでは、
「作品」を並べる展示ではなく、
あえて “実演” を中心にしました。
理由はシンプルで、
● 手仕事の“変化の瞬間”こそがSABYVAGEの核心だから。
錆色が浮き上がる瞬間、
ザラつきが生まれる瞬間、
色が深みに入っていく瞬間。
これを目の前で見た人だけが味わえる
「体験としての塗装」 は
やはり強いと感じました。
■ 今後の展開について
今回の出展は、
SABYVAGEという技法を
“職人の手仕事として見せる”
という原点に立ち返る機会にもなりました。
今後は、
- 実演の短編動画の制作
- SNSでの工程紹介
- 作品ページの整備
- 技法解説の発信
- 小物作品の試験販売
などを計画しています。
展示で得た反応を、
次の発信につなげていくつもりです。
■ 最後に
ブースに足を止めてくださった皆さま、
応援してくださった方々、
事前に紹介してくださった練馬区民ニュース様、
本当にありがとうございました。
ホンダ塗装は、1975年の創業から
“手仕事でしか作れない質感” を大切にしてきました。
これからも練馬から、塗装の可能性を少しずつ届けていきたいと思います。
塗装職人だけでなく、世の中の全ての「職人」さんの凄さが知れ渡ることを願っています。
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(有)ホンダ塗装 本夛重成
SABYVAGE/サビベージ
HP:https://painthonda.tokyo/
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